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2022年振り返り

1/1/2023

※ 2023年1月に note に投稿した記事(2022年振り返り)を、nozomuyoshida.com に転載したものです。

毎年やれればと思いつつ、めんどくさがりでいつもサボってしまうのですが、珍しく年末の振り返りをやってみたいと思います。

簡単な自己紹介をすると、自分は筑波大学院の修士課程に通う大学院生で、普段は落合陽一先生の研究室(デジタルネイチャー研究室)でインターフェースや HCI の研究をしています。

2022年は、大きく分けて以下の3つのイベントがありました(時系列順)。

  • 休学から復帰した(→学振敗退 & AIP採択)
  • 進路が決まった(→Google に就職します)
  • 修士論文を書いた(→書道自動添削ネタ。締切依然あと2つ)

ざっくり簡単にですが、一つずつ振り返っていきます。

休学から復帰した

休学中

2021年4月 - 2022年3月の間、休学をしていました。楽天でPdMインターンをさせていただいたり、オンラインで海外の方向けに書道レッスンを提供する個人的なプロジェクトに友人と取り組んだり、修士1年時の研究を国際学会で発表したり。そんなこんなでイベントもありつつ、休学中はゆっくりした時間も取れたので、日記をつけたり本を読んだり(一日中寝てたりzzz)。ここら辺の緩急ある休学ライフも、機会があればまた別でまとめてみたいと思います。

楽天 PdM インターンで提案したホテル予約サイトのモック 楽天 PdM インターンで提案した、身体障がい者のアクセシビリティに配慮したホテル予約サイト(Intern Report

海外向け書道レッスンプロジェクトの提出・添削の様子 海外の書道に興味のある5カ国の方々を対象に β版 のテストを一年間続けました

復学してから

復学してから6月くらいまでの序盤は「申請系書類との格闘」という印象があります。研究室に正式復帰する前の3月から学振(博士学生の生活を支援する給付型奨学金のようなもの)や CREST AIP Challenge(科学技術振興機構が支給する個人研究予算のようなもの)の申請書類を書き始めていました。結果として学振は落ちてしまいましたが、AIP の方は申請が認められて、100万円の研究予算をいただきました(本当にありがとうございます&進捗ほぼなくて土下座…3月の成果発表までに挽回します…)。学振の方は落ちてはしまいましたが、書類を書く過程で研究内容、ひいては修論のブラッシュアップにも繋がったので、申請して良かったと思っています。

自分の研究領域を俯瞰した図 研究者としての自分の立ち位置を俯瞰的に見つめ直せたことも学振申請の収穫でした

進路が決まった

どこに就職するの?

進路が決まり、(無事卒業できれば)Google Cloud Japan に就職することになりました。職種は Associate Customer Engineer で、(自分の理解では)国内企業向けに Google Cloud を用いた課題解決案を提案します。Presales Engineer や技術営業とも呼ばれるようです。

進路が決まった経緯

進路関係の変遷をざっくり書くと、↓ の感じです。

  1. 学部時代:研究が楽しく、就活せずに修士進学(岩手大→筑波大院)。
  2. 修士1年次:就活サボってた(研究と授業で手一杯 & Google の SWE インターン落ちる)(博士進学も全然アリと思ってたこともあり)。
  3. 休学時:一年ゆっくり時間をとって色々やってみたい(ex: 長期インターンや自分で当時進めていた海外書道プロジェクト)と思い休学。PdMインターンをしてた楽天からオファーをいただく。博士進学も選択肢だったので、海外大院を含めた他大学の博士課程も検討。
  4. 復学後(修士2年次):本選考に参加した Google から Associate Customer Engineer 職で Offer をいただく。学振は敗退。→ 博士進学は(少なくとも修士卒業からダイレクトには)せず、就職を選ぶことに。

ちなみに、3 の時点では、楽天のオファーはいただいていたものの、博士進学の気持ちの方が強かった気がします。従来応募の常連候補の学振に加え、近年新設された JST による博士学生への経済的支援の拡充が大きかったです。

結果的に楽天のオファーはお断りすることになりました。一年以上オファーの返事を待たせてしまい、いまだに申し訳なく思っています。インターン先の方々やリクルーターさんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

修士論文を書いた

そんなこんなで修士2年次の秋頃には進路が決まり、修論に専念していくことになります。

どんな内容?

論文のテーマは、「書道初心者向けの自動添削システムの開発」。つまり、書道の添削(先生が生徒の書道作品に朱い筆で修正を入れる作業)の自動化。内容をざっくり説明すると、「書道指導における添削はある程度典型パターンが存在しているようなので、(毛筆の楷書的に)上手い/下手を判定する分類器を作り、分類の根拠を可視化させて、書道の先生が行うような添削をどの程度代替できるかを調べる」と言う感じ。

勘の良い方なら先述の海外書道指導プロジェクトとの関連に気づくかもしれませんが、実際にその通りで、書道の添削を数多く見る中で、情報系の研究と組み合わせる発想に至りました。今後学会に投稿予定なこともあり、詳細はまた後ほどお知らせできたらと思います。

スケジュール感

  • 春:学振がてら具体的な研究プラン立て
  • 夏:モデルの実装に使うフォントデータの収集・アンケート調査
  • 秋:データの下処理・プロトタイピングなど
  • 冬:本実装・モデルの評価実験と執筆

と言う感じで進んでいきました。

ラボメンで屋上雑魚寝して流れ星眺める青春っぽいことをした日。なお前日は修論の実装で徹夜。こちらもある意味青春なのかも

— nozo🐕 (@nozoyoshida) December 14, 2022

今振り返ってみても、後輩にはあまりおすすめできない、ワンテンポ遅めなスケジュール感(注)だなと思いますが、ラボの Deep Learning つよつよ同期君(機械学習の実務経験がほぼない自分にとっては本当に神様的な存在でした)を筆頭にさまざまな方の助けもあり、なんとか12月下旬の締切直前に修論を提出することができました。この場を借りて改めて感謝です。

(注) そもそも修士の研究は基本的に2年間計画ですが、1年次(+休学中)には別の研究を完結させていたので、2年次にはまた新たに興味のある研究を始めたと言う感じです。

これから

研究面

ひょんなことから、修論の書道ネタを1月下旬締切の国際学会(Siggraph の Art Paper 部門)に出すことになりました。卒業3ヶ月前にして、Siggraph と AIP の2プロジェクトが走っている状態です。ほぼデスマーチ確定スケジュールですが、社会人になったら今ほど研究はできないだろうし、今のうちに濃厚な研究ライフを味わい尽くしたいと思います💪

プライベート

(新年になっても、卒業までは研究が生活の主軸なのは変わらなそうと言う前置きの上で…)研究以外の時間は、①自分の趣味や創作の時間 ②人と会ったり話す時間 ③めっちゃ寝る の3つが多いのですが、卒業までは、無理のない範囲で ② に充てれたらと思っています。社会人になれば、研究室のメンバーや筑波大でできた友達とは、時間的にも地理的にも会いづらくなると思います。自分の好きな人たちと、一緒にご飯を食べたり、遊んだり、旅行をしたりして、今しかできないことに人生を充てていきたいです。

これから住むところも最近はあまり考えてなくて、仮に2/3月にいい物件が見つからなくても、卒業後少し経ってから引っ越してもいいかなと気楽に考えています(就職を決めて浮かれている夏の終わり頃はスーモ眺めて1時間平気で溶かしてました)。

卒業後は、①自分の趣味や創作の時間 にも積極的に時間を割いていきたいです。ギターも練習して上手くなって、かっこいいライブをしてみたいです(←ぼざろでギター熱再燃中)。また環境が一転するので、自分の MP の無理ない範囲で、いろんな人と交流する機会を意識的に作りたいと思っています。

仕事

入社前の準備やキャッチアップはあまり考えず、とりあえず卒業までの大学生生活をちゃんと走り切ることに集中したいと考えています。と言うのも、就職先の会社の先輩からも、自社プロダクトの専門性のなさを心配する僕の相談に対して、

  • キャッチアップは会社に入ってからでも大丈夫
  • 今資格などの準備をするより、入社後の方が効率的にも経済的にもベター(Cloud の資格試験は高額だが、入社後は会社が負担してくれる)
  • 準備より、今しか出来ないこと(研究や旅行など)をした方がいい(社会人になると環境が変わる。今まで当たり前に会えていた人達と会えなくなる)

という内容(意訳)のアドバイスをいただき、個人的に納得感があったからです。その代わり、入社後は可能な限りキャッチアップにコミットしたいと考えています。

おわりに

新年も周りへの感謝を忘れず、家族をはじめ今までお世話になったたくさんの人達に恩返しができるように、そして少しでも周りの人達にいい影響を与えられるように、自分のペースで邁進していきます。長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただいた方がいましたら、本当にありがとうございました。本年もよろしくお願いします!